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今の俺、袴姿だ!!
今平助に会えば絶対追いかけてくるはず。
そう思いくるりと方向を変えて来た道を戻り始める。
気づかれませんように…。
「あ、紅ー!!!」
そんな願いもあっけなく打ち破られ、俺を見つけた平助が向こうから走ってきた。
おとなしく観念し一つ息を吐いて平助に向き直る。
『何だよ。今は“コウ”だっつーの』
俺は普段、袴と女物の着物とを着分けていた。
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