嵐は突然に

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袴をはいている時は“コウ”と名乗り、女物の着物を着ている時は本名の“紅”と名乗っているのだ。 龍馬たちの敵の新選組は、俺が“コウ”の時は捕らえようと追いかけてくるが“紅”の時は友達として接してきた。 『普通に話しかけてていいのか?』 少し眉をひそめながら聞くと、平助は息を整えながら困った顔をした。 「そんなこと気にしてる場合じゃねーんだって!ちょっと来てくれ!!」 『はぁ?どこに連れて行く気だよ』 「屯所に決まってんだ…」 『断る』 龍馬たちがいない時に勝手なことをして何度も散々な目にあったからな。 .
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