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無影灯と機械しかない無機質な部屋。
そこの診察台に仰向けになって眠っている一人の少年。
「……ここは?」
少年は目を覚ますとまず四肢を確認する。
どうやら拘束はされてないようだ。
むくっと起き上がり周りを見回す。
見覚えのない部屋だった。
「えっと――材料を探してた時、確か覆面をつけた黒ずくめの男達に襲われて……」
ぶつぶつと呟きながら記憶を辿る。
「……はぁ、そういうことか」
少年はため息をつくと診察台から降りて部屋を散策し始めた。
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