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部屋の左側には鋼鉄製の扉があった。
だが、外側から鍵がかかっているのか押しても引いても開かない。
「やっぱ無理か」
再びぐるっと見回すと奥の方に乱雑とした机と緑色と灰色の物体が入った大きな標本が置いてあるのが目に入った。
少年はふらーっとそちらの方に移動する。
標本の中身は蛹のような緑色の表皮の怪物と灰色の表皮の怪物だった。
「ワームとオルフェノクか。なんでこんなもんが……」
標本が入っているガラスを触りながら少年は呟く。
次に乱雑とした机に目をやる。
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