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「はっ、生憎だな。答えはノーだ。誰が盗人の言うことなんて聞くか!」
「そうか……ならば仕方がない」
中年男性がそう呟くと同時に覆面男達が少年を押さえ込んだ。
「何を!?」
振りほどこうとするがすごい力で押さえられており身動きがとれない。
「君には少しの間、眠っててもらおう」
そう言うと中年男性は毒々しい緑色の注射器を取り出すと少年の腕に刺した。
「うっ」
刺された瞬間、意識が遠のいていくのを感じる。
意識が朦朧としていく中、資料の表紙に目がいく。
『Return Destroy Project』
一言だけ書かれているのを見ると少年は次第に暗い闇に堕ちていった。
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