銀色の夢

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また、来てしまった…。 貴方を、一目見たさに。 その名を知ったのはいつ頃だったかしら。 もうかなり前のこと。まだ私は年端も行かない少女だった。 既に貴方は全国に名を轟かせていて、たくさんのファンがいたのよね。 テレビに雑誌に取り上げられるたびに、胸をときめかせていたわ。 手の届かぬ願い。 次元の違う想い。 もう、いい年をしてそんな夢物語を追うのはやめろと、親しい友人たちは言う。
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