銀色の夢

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けれど、貴方の目が私を捉えることは決してない。 こちらに向ける視線は、貴方を見つめる万人のためのもの。 誰か一人のものではないわ。 それに…、貴方には美しい奥様が…。 読みは違っても、己の名が同じ字を書くことに喜びさえ感じたわ。 きっと、これは何かの縁があるのでしょうって。 いいのよ、笑ってちょうだい。 この気持ちを消し去ることができるのなら、人は苦しみはしないでしょう。
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