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身体が震えた。
それこそ単語しか聞こえなかったけど、それが意味するものははっきりと分かった。
今日の朝、父へ届いた手紙。それは
[強制参戦通告書]
つまり[赤紙]
父は、近い内に戦地へ出向くことになるのだ。
特攻隊として
特攻隊というのは、世界第二次大戦でも存在した、と日本史で習った。
行きの燃料しか積まず、相手の機に突っ込む。無論、自分は乗ったまま。
生きて帰れる確率など、あるはずもない。
その特攻隊に、父は任命されてしまった。
父は
父は
「死んで、しまう」
漠然とした、それでも疑いようのない事実。
「っく…う、うわあぁっ…」
知ったところで何ができるはずもなく。
私はただ、赤子のように涙を流すことしかできなかった。
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