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男は途方に暮れた。
死ぬことも許されないこの世界で、一体これからどうすればよいのか。
すると男は神様の話を思い出した。
「そういうことか・・・」
そうして、男はすぐに旅に出た。
襲われることもない。
死ぬこともない。
旅荷物は杖だけで済んだ。
それから数百年。
幾千の山と谷を越え男はついに神様の下に辿り着いた。
男は神様にお願いをした。
「どうか私を殺してください」
お前もか。そう言いたげな神様は男を静かに葬った。
ここはシアワセの世界。
全ての危険を排除した 心地よい夢の 地獄の4丁目
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