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「じゃあ私からね♪ …う~…えいや!」
ぽすっ
マイの振りはスイカにかすりもしなかった。
「じゃあ次は私の番ね。…ふぅ…」
マコが棒を構えた瞬間、空気が変わった。
「お、お姉ちゃん…?」
マイも何か異変を察知したのかマコに話しかけた。
しかしマコは集中しているのか、マイの言葉に反応さえしなかった。
「…よし。」
マコはそう言うとゆっくりと確実にスイカに近づいて行く。
そしてマコが棒を振りかぶった時。
「…よっと♪」
「あ…」
マイがスイカの位置をずらした。
「むっ!」
まるで見えているかのようにマコの顔はずらした方へ向いた。
その瞬間、マコの一撃が放たれた。
「破っ!!」
「…え…?」
マコの振りはマイの前髪をかすり、スイカの上で空を斬った。
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