第26章

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『Cafe Louise(カフェ ルイーズ)』 ○○駅から少し歩いた裏通りにあるカフェ。 以前、たまたま由梨さんと見つけたお店だ。 ガラスがはめ込まれた木製の扉をあけると、シャランと耳触りのいい音がして、カウンターの中の中年の女性が振り向いた。 一瞬「あら」という目をしてすぐに「いらっしゃいませ」と、人懐っこい笑顔で迎えてくれた。 そんな反応を見越していたかのように、「こんにちは」と由梨さんが親しげに応える。 別の若い女性スタッフに案内されて窓際のテーブルに向かい合って座った。 真っ白な壁に、木の優しい温もりが伝わってくるカントリー調のインテリア。 高い天井と充分な間隔をおいてゆったりと配置されたテーブル。 窓際の観葉植物のグリーンが目に優しい。 ここでは、ビジネスマンが商談したり、大勢でわいわい騒ぐのはそぐわない。親しい人とゆっくりお喋りを楽しんだり、美味しいコーヒーを飲みながらひとりの時間をのんびり楽しむのが似合う。 この空間だけゆっくりと時間が流れているような――――そんな落ち着いた雰囲気の隠れ家っぽいカフェだ。 .
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