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「朝早くからご苦労だが、まだ仕事は入ってない」
「そうなの…早くきすぎたかな」
今現在の俺達の仕事は簡単に言えばビルの窓拭き、そして、移動方法はパイプの残した道を走っている。
だから周辺にあるビル群に比べ少し低いビルの屋上にひっそりと事務所、というなの家を作った。
形はドーム状で雨漏りはいまのところしない、内装もこっている自信作だ。
そして今、連日の雨続きで久しぶりの晴れ、まだ地面は乾いていないが仕事が入り次第すぐに走れるように準備運動を終え、掃除道具をあらかたその場に置いて、ビルとビルの間を覗き込んでいるのが唯一の社員、俺のパートナー。
気の強い女でめっぽうの負けず嫌い、黒髪ショートが基本で身長はそこそこ高い、それでも俺にはかなわないが、正直なところオペレーターのおれよりは、あの過酷なパイプの道を綺麗に走る為に必要な筋力を備えている、そして、両手にオリジナルマークの手袋をはめている。
ついでに俺の見た目はご想像にお任せする、ついでに一言で言うと、最高のナイスガイである、イケメンではない。
ビルに取り付けられいる時計がちょうど8時を指していた。
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