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「なんだよ」
眠いからかスノウは少々苛ついている。
「現在でも、朱亜国では王子様捜索が続けられているそうだ。……そして、それがセレスティアにまで広まり始めている」
二人の表情が険しいものに変わる。
「あのクソジジイが……迷惑をかけるな」
「気にするな。私は、お前の味方だ……変な気を起こすなよ??スノウ、いや、雪斗」
「あぁ」
ロイドのスノウを見る目はまるで本当の親のように穏やかだった。
「それと……おい、ファイ!!お前もさっさと来い!!」
「あぁ!!?」
「お前も関係のある話だ。座ってないで早く来い!!」
「なんだよ……って、痛ぇ!!なにこれ!!」
長らく正座していたために、足がしびれたのだろう。ファイはその場で悶えている。
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