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「兵を……兵を集めろ!!」 とある城……口ひげを生やした威厳のある男性の焦った声が響く。 「陛下…国王陛下!落ち着いてくださいませ」 老人が焦っている男性……否、国王を落ち着かせようと試みる。 「これが落ち着いていられるか!!我が息子が……雪斗が!!」 かなり錯乱しているようだ。 「落ち着いてください!!雪斗様がどうかなさったのですか??」 「おらぬのだ……部屋にも、塔にも……あやつが好む場所にはどこにも」 「それは真ですか??」 国王の話を聞いて、老人も顔を青ざめる。 「あぁ、雪斗……」 「全兵士を集めるのじゃ!!雪斗様を……国中を探せ!!早く雪斗様を!!!」 ───……
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