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───……
漆黒の少年が現れたのは、どこかの建物の中だった。
「あー、疲れた。さっさと報告して寝るか」
少年は、大きな扉の前で立ち止まると、扉を開けた。……ノックもせずに。
「おい、任務終わったぞ」
「ああ、お疲れ。って、なに勝手に入ってきてんの!!?」
「眠いから早くしろ」
「君、俺が上司ってこと分かってる??」
部屋には、正面に机があり、そこで必死に書類と向かい合ってる1人の男性がいた。
彼の名は、ロイド・ウェラー。ここギルド『聖騎士団』のギルドマスターを任されている。輝かしいほどの金髪に青い瞳……だれかを思い起こさせる容姿をしている。
「だからなんだ??」
大分残念な立位置のようだ。
「もういいよ……最初の頃は真面目だったのにな。報告は??」
「魔物だ。2000はいた。軍隊が出動していたが、無理だったようだ。そして……」
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