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バタン!!
「おいこら、スノウ!!俺を置いていくなよ!!!」
荒々しくドアを開けて入ってきたのは、先程の深紅のローブを着た少年だった。
「おー、ファイ。早かったな」
深紅の少年、もとい、ファイと呼ばれた彼の怒りを物ともせず、漆黒の少年、もとい、スノウはマイペースに返した。
「早かったな。じゃねーよ!!いっつも俺を置いてきぼりにして……俺に恨みでもあんのか」
「恨みというか……お前のキャラだろ??」
「キャラってなんだよ!?」
とりあえず、ファイはやはり残念な奴のようだ。
ゴホン!!
いきなりの咳払いに言い争いをしていた二人は、音のする方をゆっくりと向いた。
「いい加減にしようか??スノウ、ファイ。スノウは、報告の続きを、ファイは反省の意味を込めて正座をしとけ」
「わかった」
「え?何で俺だk「「やれ」」……いえっさー」
ファイは、肩を震わせながら部屋の端で正座を始めた。
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