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空から大粒の雨が降っていたあの日。
周りなんか気にせず
目もくれずに前だけ見て
帰れば良かった。
そうすれば
変わっていたかもしれない。
この何の綺麗さもない世界に
少しは『故郷』と
呼べたかもしれないのに。
この僕の心を変える何かに
出逢えたかもしれないのに。
でも僕は
知らなかったんだ。
自分が変わり始め、
人間という人格を
失っていったことを。
善と悪を知っていた僕の心が
悪に染まっていったことを。
僕は正義だと信じてた。
けど 間違いだった。
キミに出会ったあの日から
僕は分からなくなった。
僕自身という人間が。
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