*絶望*

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佑貴君の事を考えながら、静かに外を眺めていると急に廊下あたりが騒がしくなった。 この病室付近は、 小学生くらいの子が多いから安全のためとか言って、 ナースステーションが近くにある。 そのナースステーションから ナースコールの音と電話の音、 看護婦さんの声とかが響いていた。 何かあったのかな? 誰か倒れちゃったのかな…? いつもよりちょっと騒がしいや。 そう考えながら大好きな音楽をかけて、イヤホンを着けようとした瞬間 今、1番聞きたくなかった名前が 耳に入りこんできた。 看「ゆうきさん!! 大丈夫ですか? あと、少しですからね!!」 ?「ゆうき君!! ゆうき君!!しっかりして!!」 周りの患者のざわざわと 移動中のガラガラって音、 そして、ゆうきくん と言う名前で頭がいっぱいになった。 ゆうきくん? あれ? 佑貴君の事を言ってるのかな…? あれ…だって… 検査で少し疲れちゃっただけだったんじゃなかったの…? 頭が真っ白になった。
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