*絶望*

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朋恭はあれからずっと放心状態だった。 あの騒ぎからは、もう2時間くらい経っている 廊下の方はすっかり静まり返っていた。 コンコン 看「し… 失礼しまーす!! よ…よ… 夜ご飯持って来ましたよー!!」 その声にはっと意識を戻し看護婦にめをやる。 ……… んーこんな人いたっけ? そんな事より… 僕あんまり食欲ないんだよな…。 看「えっと…たしか…」 と、言いながら小さいノートを取り出す。 しばらくページをぺらぺらしてから、 看「……あ、朋恭君!! 中城朋恭君でいいんだよね?」 朋「……?はい。 そうですけど…?」 看「はじめまして!! 新しくこっちに移った内藤です よろしくね?」 朋「え、はい。 よろしくお願いします」 新しい人か… いつもの看護婦だったら佑貴君の事聞けたんだけどな…。 この人まだ慣れてなさそうだし、 解るかな? その間にも看護婦さんは、朋恭のテーブルの上にご飯を並べていく。 ご飯 みそ汁 焼き魚 サラダ 肉じゃが。 看「はい!!できたー じゃあ、またお皿さげに来た時にでもお喋りしましょうね((ニコ」 と、足早に病室から出て行ってしまった。
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