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('A`)「お飾り社長も楽じゃないんですよーっと」
なんとなくだが、ソファーに寝っ転がってぐうたらしているのを咎められた気がして呟いてみる
('A`)「アイツら気付いてないとでも思ってんのかねぇ。陰口って結構クるんだよなぁ…」
続けて肖像画に向かって愚痴を零し始めてみる
社主は黙って耳を傾けている
まあ、当然だ
精巧に描かれているとは言え、これはただの絵だから
返事が有る方が異常だ
ドクオは、馬鹿にしてくる部下を、肖像画に愚痴を零している己自身を嘲るように笑みを浮かべた
('A`)「かはははは……ホント、何やってんだろーなぁ……」
ふと馬鹿らしくなり、呟く
ただ、その呟きを聞いているのも肖像画のみ
ドクオはソファーにうつ伏せに寝転び、ぼけぇっとし始めた
する事が無い
さて昼寝でもしようか、とデスクの引き出しから愛用のタオルケットを取り出す
印鑑類とボールペン以外仕事に必要無い為、引き出しにはゲームだの本だの暇潰し道具が入っている
文字通りくるまるようにタオルケットを頭からかぶり、ソファーに戻る
再びぼけぇっと肖像画を眺める
どれほどそうしていたかはわからない
気付いたら寝てしまっていたから
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