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21 : ◆BnhUepkPaA:2011/03/08(火) 19:23:46.36 ID:/FYuLtIRO
空から直接聞こえてくるようなそれ。
『あー、あー!マイクテース!!』
それは、どこかふざけた感じを思わせる男の声だった。
男は同じ調子で、言う。
『どーも!この仮想都市【VIP】に集められたみなさーん!!準備はいいよね?じゃ、今から
最強能力決定戦を開始しまーす!!』
(;^ω^)「は!?」
それは、全ての始まりが街に響いた瞬間だった。
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 19:25:25.11 ID:/FYuLtIRO
『ルールは簡単!あなた達にはそれぞれ、いろんな強い能力を与えときました!』
『それを駆使して、周りの能力者を倒していって下さい!』
『そして、見事生き残った人にはなんと、願いをなんでも一つ叶えちゃうぞ☆というそういったベタな展開も用意してありまーす!!』
(;^ω^)「な………、え………?」
『ちなみに未だに能力に気付いてない人とか、能力の使い方がよくわからないって人いる?いるかも知んないね!』
『そこで、ちゃんと君たちの服のどこかにちゃあんと説明書とかつけといたからね!紳士のたしなみさ!』
(;^ω^)「……!」
探ってみれば、右ポケットに何やら変な感触があった。そこから、一枚の紙が出てくる。
『じゃ、またまた定時連絡するから、それが聞けるように頑張って生き残ってねー!』
空からの声はそこで途切れた。
27 : ◆BnhUepkPaA:2011/03/08(火) 19:29:54.82 ID:/FYuLtIRO
(;^ω^)「『最強能力決定戦』…?んなアホな……」
ブーンは信じられないといった顔で、未だに声がした方を見上げる。
とは言えそこは、もはやただの空なのだけど。
とりあえずその言葉がホントなら、自分にも何か能力があるはずだ。
…そうだ、紙。
さっき言われた通りポケットを探せば、紙があったのだった。
はたして、自分の能力はなんなのだろう?体には何か変わったような感触はないけれど。
半信半疑のまま紙に書いてある内容を確認しようとして
見下ろしている町並み、そこから爆音が鳴り響き
すこし向こうに見える大きなビルが、派手に倒壊するのが見えた。
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