始まり

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「松前から何日も歩き蝦夷の奥へ奥へ行った所に高い山脈があった。案内の和語の話せるアイヌの話しでは蝦夷のへそにあたる山で、アイヌの言葉でスタップ何とかちゅう山らしい…」 「ほう…」 「何ぞ、意味は“神々が住まう山”とか言うとったが…その山の麓にアイヌの村があり…その村のアイヌの民は和人によう似ちゅう…驚いた事にそこの村長は古風な大和言葉を話すんじゃ…」 「ほう…ほいでどうしたんじゃ…」 龍馬は酒を口に運び、桔磨にも酒を注ぎ話をまった。 「それがマッコト不思議な…お伽話のような物語を語ってくれたんじゃ」
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