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丁稚から手ぬぐいを受け取り、丁寧に足を拭きながら言った。
「わしゃ、そげに芝天ににちゅうかのう…」
北添はにかっと笑いながら手ぬぐいを丁稚に返し頭をなで、二階の階段に向い歩き出した。
二階でばたばたと戸を開ける音と足音がし、階段の上からひょこっと男が顔を出す
「おー桔磨。きょったか…さっ早よう上がれ…松吉…酒と軍鶏鍋を頼む」
「龍馬相変わらずじゃのう…」
にかにか笑っている龍馬に北添も笑いながら答え、階段を駆けるように登った。
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