1.プロローグ

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2年前― 「貴方は…い…きて……」 「無理だよ。七奈っ!なんで……。」 「泣かないで……貴…方なら、き……っ…と」 すっと力が無くなり、心拍数が0を示す警報音が病室に鳴り響く。 医者の懸命な蘇生も虚しく、市原七奈は亡くなった。 傍にへたれこむのは横山圭一。 「なんで……なんでなんだよ。」 泣くなと言われたが泣き続けてしまった。 彼は大切な人を失ってしまった。
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