ふざけんな

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森本達のお陰でいつもの倍は速く終わった書類を風紀やら担任に持っていった俺達は図書室に向かっていた。 やっぱり勉強といえば図書室じゃね?的なあれだ。 中に入ると思ったより生徒達はいないようだった。 空いてる席へ向かっていると見覚えのある後ろ姿が目についた。てか、あのサラサラの髪の毛はアイツしか居ない。 声をかけようかと思ったがどうやら水城は問題を解いているようだった。 「あーっ!クソ、わかんねー!」 そして突然声を張り上げた。 後ろからそっと除き込んでみると昨日予習しといたとこだった。 「ここは、この公式を当てはめてこれを代入するんだ。」 「あ、なるほど…。て、西園寺?!」 いきなり声をかけたから驚いているようだ。 「よう。」 なんて挨拶しながら水城の髪を撫でる。やっぱりサラサラだ。 「ちょ、やめろッ!」 「何してんですか?」 水城の言葉を無視して頭を撫で続ける。 すると後ろから声がかけられた。あ、森本達もいたの忘れてた。 「水城龍…?なぜ貴方と会長が。」 そう言えばこの前のこと話してなかった。 「あぁ、実はこの前知り合ってな?」 「でも貴方はマリ、転校生の事が好きだったはずじゃ?」 今マリモっていいかけたよな? 「もう好きじゃねぇよ。」 てか何でお前ら睨みあってんだよ。まわりの奴等が怯えてんだろ。 「そうですか。まぁ、どうでもいいですけど。さぁ、会長あっちの席空いてますよ。」 「あ、あぁ。」 やっと勉強できるのか。
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