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「あ、じゃあお前も一緒にやらないか?」
「は?」
「な」
「あ゛?」
上から俺、森本、椎名、水城。
「いや、3人も4人もそんな変わんないだろ?」
だからそんな睨むなよ。
「西園寺が構わないならまぁ、分からないとことか教えてくれんなら俺は構わねぇ。」
何だこのツンデレ少し可愛いとか思っちゃったじゃねぇかばか野郎。
「まぁ、会長がそうおっしゃるのなら…。」
「ん…。」
二人とも納得がいったのかいってないのかよく分からないが取り合えず俺達は勉強を始める事にした。
…
「もうこんな時間か…。」
図書室に備え付けの時計に目を向けると太い針は既に7という数字をさしていた。
「もう下校時刻ですか。」
「あぁ。じゃあ帰るか。」
俺は机の上に広げていたプリントやら問題集をまとめ鞄に詰める。
皆が帰宅準備を終えたのを確認して出口に向かう。
そしてドアに手を掛けようとした時だった。
ぐぅう
「へ?」
まるでアニメのようなお腹の音に後ろを振り返ると椎名顔を耳まで紅くして俯いていた。
「ぶ、あはははははははははは!」
思わず声をだして笑ってしまった。てかすごい音だったな。可愛い過ぎんだろ。
「あはは、すまんすまん。」
息を整えて顔をあげればそこには何故か顔を紅くした3人の姿
「どうしたお前ら風邪でも引いたか?」
「い、いえ大丈夫です…ッ」
「だ、いじょ、ぶ」
「問題ない…。」
そうかといまだに紅い顔の3人を心配しつつ俺は口を開いた。
「お前ら腹減ってねぇか?」
椎名には聞かずとも分かるが念のため森本と水城にも問う。
「そう言えば、減りましたね。」
「あぁ、俺もだ。」
それなら話がはやい。
「じゃあ、俺の部屋来ないか?」
「な、なぜですか?」
「いや、良かったら今日のお礼に飯でも作ってやろうかと思ってな。」
「お前、料理できたのか?」
そう言えばコイツらには作ってやったことなかったな。
「まぁ、それなりに自信はあるな。」
「じゃあ、お邪魔してもよろしいですか?」
「おれ、も!」
「まぁ、タダで食えんなら。」
人に料理振る舞う何て久しぶりですだな何て内心ドキドキしつつ皆で俺の部屋に向かった。
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