ふざけんな

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「おら入れ」 「お邪魔します」 「しま、す」 「…」 おい水城こらお邪魔しますくらい言えやなんて思いつつ 3人を中に入れると俺はキッチンへ直行した。 「まぁ、ソファとか適当に座れよ。」 そんな言葉をおいてキッチンに入れば無駄にデカイ冷蔵庫を開く。 卵に鶏肉、野菜がちらほら…。 「オムライスと野菜スープでいっか。」 コンソメあったけ?なんて思いながらエプロンを着ける。 そして30分 「やべ、俺天才じゃね?」 そんな1人事を交えつつ完成した料理をお盆に乗せていく。 何とか全て乗せ森本達が待つリビングへと足を進める。 「待たせたな。」 「いえ、そんなことないですよ。」 3人の前のテーブルへとオムライスと野菜スープを並べていくとなぜかすごい目で見られた。 「何だよその目は…。」 おそるおそると言った感じで水城が口を開く。 「これ、全部お前が作ったのか?」 当たり前だろう と返してやれば今度は驚いたように見られた。 「お前ら俺を何だと思って」 思ってやがると言おうとした先程と同じぐぅという音が遮った。 またしても椎名だったらしく顔を真っ赤にして俯いてた。 「はは、じゃあ食うか。」 「いただきます」 「いた、だきま、す」 「……ます」 最後聞こえねぇよ。 しかし俺の心の叫びが聞こえることはなかった。
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