snow

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ねぇ。 どうしてわたしたちは こうなってしまったのかしら。 教室はまるで羊小屋である。 家鴨や鵞鳥でもいい。 同じように教えられ、同じように生活しなければ生きていけない。 そんな生き物がぎゅうぎゅうと肩を寄せ合っていて、息が詰まるのだ。 千雪は肺に酸素を取り込むため、外に取り付けられた非常階段へ出た。 空の青さを見上げるほど、喧騒が耳を侵す気がした。 この星の大気にまで見捨てられた気がして、本当はこの世の何処にも、自分の居場所なんてないのかもしれないと思った。 だからこそ。 偽りでも束の間でも良いから、失いたくない空間があった。
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