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ねぇ
ぼくたちはほんとうに
こうあるべきだったのかな。
小学校のうさぎが惨殺された。
みんな犯人は日向だと言った。
実際には日向ではなかった。
けれどもう、なんだかそれでも良いような気がして彼は否定はしなかった。
殺したい、という気持ちを知っていたからである。
筆箱にしまってあるカッターナイフで
柔らかそうな短い首を切りつけたい。
空っぽの胸に突き立てたい。
泣きはらした2つの赤い目に、直線を描きたい。
もっとも、うさぎにではないけれど。
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