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時は戦国。たくさんの大名は日本統一の為に合戦をやり、勝ったものは領土を広げていった。
この物語はそんな世の中に住む少女達の物語である。
~戦国時代の伊勢(今の三重)にある春風村~
?「風助、こんな樹にも登れないの?」
一人の女の子が村一番に高い木のてっぺんに座っています。その少し下には風助って呼ばれた男の子がそこへ登ろうと頑張っていました。
風助「梅、少しは手加減しろよ。」
梅(?)「嫌だ。男の癖に女の子に負けるなんて、馬鹿みたい。」
風助「お前が凄すぎなだけだろ。」
梅「そんなこと言ってないで、早く登っておいでよ。」
風助「言われなくても分かってる。」
風助はそう言って頑張って登りました。遂にてっぺんにたどり着きました。
梅「やれば出来るじゃん。」
風助「まあな。俺は男だぜ。いつかはお前に勝ってやる。」
梅「やれるもんなら、やって見なさいよ。いつでも、受けてたつから。」
二人はそんな会話をしながら、近くの山に沈んで行く太陽を見ました。
これがこの村で見れる最後の夕日とは知らずに。
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