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「ユウ様お疲れ様です!」
考えているといつの間にかリナが目の前に来ていた。
「ありがと。結構時間がかかっちゃったな」
「そんなことないですよ! というか、Sランクのモンスターを1人で倒すのは凄いことなんですよ!?」
「そうなの?」
ギルドランクはSよりも上があるし、そんな実感が湧かない。
「そうなんです! じゃあ討伐目標を倒しましたし帰りましょう。ただし移転でですよ!」
ここへ来るときにつかった魔法が本当に嫌らしく、俺をじっと睨んでくる。
「分かったよ」
睨まれても全然怖くなく、むしろ可愛くて微笑ましい。
「移転」
リナの頭を撫でながら魔法を唱える。
そして受付でケトガルナから剥ぎ取った爪を渡してホテルに戻った。
さすがに色々あって疲れたので、
街をぶらつく気にはなれなかった。
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