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お泊り?
「菜月、今日泊まってっていいか?」
は?
と、泊まりって、なにするの?!
「何、想像してんの?顔真っ赤。」
ニヤニヤしながら片山さんが言う。
「何って…」
「菜月がいいならそれもいいけど、終電終わっちゃたから、泊めて欲しいんだけど♪」
何だかとっても楽しそうな片山さん…。
「…ダメです。」
からかわれたのが悔しくて、ダメって言ってみる。
「道端で寝ろと?」
「いえ、近くのホテルにでも泊まって下さい。」
「一緒に?」
は?
「お一人で」
「寂しいじゃん」
「一人で寝れないんですか?」
「こんなに抱き心地のいい菜月がいるのに、一人で寝ろと」
後ろから抱きしめられて…手がっ!!
「ちょっ!どこ触ってるんですか!」
モゾモゾとお腹から胸へ這上がる。
「ダメ?」
甘えた声で耳元で囁く。
ゾクゾクする…。
「菜月…」
首にキスされる。
そのまま舌で首筋をなぞられて…。
「…っん」
「泊まっちゃダメ?いいって言うまで、いろいろするよ」
いろいろって何?
「そんなそそる声聞いたら、我慢出来なくなりそう…」
そう言いながら、胸を触る。
「わ、分かりましたっ!泊めてあげますっ!だから…やっ」
「もう降参?…残念これからいいところなのに…。」
本当に残念そうな声。
手も名残惜しそうに胸から離れた。
こんなんで泊めて大丈夫なのかな…。
「タオル置いておきます。」
片山さんはお風呂中。
「ありがとう。一緒に入る?」
「…入りません。」
だいたい男の人を泊めるのも初めてなのに!
「遠慮しなくていいぞ」
「ふざけた事ばっかり言ってると、のぼせますよ。」
やっぱり帰ってもらえば良かった。
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