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数分後。
教室のドアが開く。
[ガラガラガラ]
教室に入ってきたのは
坊主にクロスの剃り込み、
ミヤタ リュウジ
宮田 隆二だ。
茅道が宮田に詰め寄る。
「宮田!…他の奴等は?」
宮田が答える。
「全員、学校行くのが面倒臭いっつって家に帰った」
宮田は自分の席に腰掛け、
ポケットから煙草を取りだし火を付けた。
「そんで?あの先公に尻餅つかされたってマジなのかよ?」
宮田は煙を吐きながら言う。
「あぁ…」
「!?……ホントかよ?どうも信じらんねぇな。じゃあ、あの日高っつー先公はどうしたんだよ?」
茅道の発したその名前に宮田は目を見開いた。
「!?…あいつの名前、日高って言うのか!?」
「なんだ?名乗りはしなかったのか?」
茅道を無視して、宮田は質問を続けた。
「し、下の名前は!?」
「ど、どうしたんだよ急に」
「いいから下の名前だよ!」
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