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姉の机は僕の机と違って古い。
表面は傷だらけで、輝きが失われている。
その上にはいつも、何冊かの本とスタンドライト、鉛筆立てに参考書、ノート類などが置いてあった。
本の中には、昔、僕と一緒に読んだおまじないの本なんてものもある。
しかし、その日は例外があった。
開かれた参考書とノートの上に、白く細く短い、しらすのような物体が、いくつも散乱していた。
そのとき、幸いにも、姉が自分の部屋にいなかったので、僕はまじまじとそんな不可思議に対面できたのだ。
数字や英語やらであふれている世界に迷い込んだ、哀れなしらすの軍団。
そう思うと、思わず笑みがあふれ、なんだかそれらが愛おしく感じられた。
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