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「はぁ・・・・・・何で未成年の私がこんな時間にお酒なんか買いに行かなきゃいけないのよ!!しかも、こんな格好で・・・・・・店員には目をつけられるし・・・・・・ホントにサイアク!!」
逢魔時の暗い路地をビール缶と思われる銀色の缶を満載した白い買い物袋を提げて、無数の星が瞬いている夜空の下で、聞いてもらえるあてもないのに1人ぶつぶつ文句を言いながら歩く巫女装束の女性。
通りに生暖かい風が吹き抜ける。
「はぁ・・・・・・早く帰ってあの馬鹿親父どもを追い出して、私の有意義な時間を取り戻してやるんだから!!」
不気味な雰囲気をかき消すように声を張り上げてみる。
あたりには誰もいない。故にそれに対する反応が返ってくることもない。
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