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「おねーちゃん、凄いですの~カッコイイですの~」
「いい?あのヴァカとどういう関係か知らないけど、もう二度とこんな事しないでね」
アヤコは女の子の頭を撫でながら言う。
「む~、おにぃは馬鹿じゃないですの。ちょっと不器用なだけですの」
女の子は頬を膨らませながら言う。
「あら、あの男、あなたのお兄さん?」
「そうですの~将来を誓い合った仲ですの~」
「将来を誓い合ったって・・・・・・」
「イブキ。余計なことを言うんじゃねえ。それにあれはお前が無理矢理言わせたことだろ」
ゆっくりよろよろと立ち上がり、二人のほうにやってくる男。
「まだ生きていたの!?普通の男なら骨が砕けてもおかしくはないわよ!?」
あわてて構え直すアヤコ。
「悪いが一般人とは鍛え方が違うんだなぁ。しかし、今のやつはまあまあ効いたぜ。悪いがイブキ、例のやつを頼む」
「はいですの~」
イブキは手持ちのカバンから一枚の護符を取り出し、それを男のおなかに貼り付けてなにやら呪文を唱えれば、護符は青い光を発すると同時に、青いオーラに包み込まれる。
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