11/15
前へ
/58ページ
次へ
220 傷 ◆cmuuOjbHnQ sage 2007/03/10(土) 00:16:40 ID:WmdfX0hw0 1週間ほどしてPから連絡があった。次の月曜の晩にお払いをする。 現場を見るついでに俺の話しも直接聞きたいらしいから、霊媒師のオバサンに会って欲しいということだった。 俺の方も異存は無かった。 俺は約束の時間に待ち合わせの場所に行った。 霊媒師のオバサンは50歳ということだったが、割と綺麗な人だった。 Pに「ユキはどうした?」と聞くと、Pは「ぶっ壊れて、もうダメみたい。韓国から家族が迎えに来るらしい」 オバサンは俺の向かいの席に座り、俺の両手を握って俺の目を瞬きもしないで見つめた。 10分くらいそうしたか、無言で手を離すと、Pの家族も見たいと言う。 俺たちはPの車に乗ってPの実家に向かった。 オバサンはPの家の中を見て回り、俺のときと同じようにPのオヤジさんとお袋さんの手を握って顔を凝視した。 霊媒師のオバサンは、俺のときよりも更に険しい顔をしてPに「問題の部屋に連れて行って」と言った。 俺たちはPの車に乗って例のホテルに向かった。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加