過去編:ロココノギイセ

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ロココノギイセ 「この町に君達の味方は居るのか?」 少年 「…………」 少女 「居ないよ。」 ロココノギイセ 「なら、私の小屋に来るがいい。 私の仲間の魔物も居るが……… まあ、ここの見にくい人間共と違って お前達と敵対しないだろう。」 少女 「本当に!?行く行く!」 少年 「………信用していいか?」 ロココノギイセ 「魔物と暮らすも奴隷として暮らすも そう変わらないだろう。」 少年 「………行くよ。」 ロココノギイセ 「よろしい。着いてこい。」 こうして私は自分の小屋に 人間を招待した。 それが好意なのか哀れみからか 今の私にはもう分からない……… ただ、これだけは言える。 子供達と出会った時の私は少なくとも 全ての人間が嫌いではなかった。 今の私と違って………
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