過去編:ロココノギイセ

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●魔物の小屋 この魔物の小屋は町はずれの森に 隠してある小屋だ。 魔法の力で私達の歓迎しない客は 近づけないようになっている。 スライム 「あ、ロココノギイセ!お帰りなさい。」 ピカチュウ 「ピカ。」 ロココノギイセ 「ただいま。」 少女 「か、可愛い!」 少女はいきなりピカチュウを抱きしめた。 ピカチュウ 「チャ~」 少年 「魔物………なのか?」 ロココノギイセ 「まあ、私達はあまり 人を襲う事はないから 恐ろしい姿をする必要はない。」 スライムは滴の固まりのような 外見をしている。 ピカチュウは魔物らしくない 可愛らしい姿だ。 人間を襲う魔物とは無縁の外見だ。 ロココノギイセ 「私達はこの森を町にしようと 開拓しに来る人間共を追い返している。 皆、私の作る幻想に怯えて逃げ出す。 この森に住む凶暴な魔物は全て 私の作った幻である。 この森に住む魔物は武器を持たぬ人には 危害を加えない。 そのため君達はこの森に敵は居ない。 安心して暮らすがいい。」 スライム 「ゆっくりして行ってね!」 少女 「うん!」 少年 「どうして俺達を助けてくれたんだ?」 ロココノギイセ 「醜い人間共の目障りな行動が 癪に触ったからだ。」 スライム 「本当は人間が好きなくせに………」 ロココノギイセ 「…………」 こうして私達は少年と少女と一緒に 暮らす事になった。 魔物と人間が仲良くするのは本来 タブーなのだが私の知った事でない。 私は私の好きなように行動する。 今考えてみると、これが間違いだった……
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