過去編:ロココノギイセ

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●500年前 少年 「逃げるんだ!」 少女 「う、うん!」 騎士 「逃がさないぜ奴隷共! グヘヘヘヘヘ………」 ロココノギイセ 「…………」 この世界は荒んでいる……… 戦いに勝った国が負けた国の全てを奪い 負けた国は勝った国に 逆らう事ができない……… 同じ人間なのに何故これほど 扱いが違うのか……… 今騎士から逃げている子供達は 奴隷になるのが嫌で逃げ出した子供達だ。 捕まったら間違いなく 殺されるだろうな……… 少女 「きゃあ!」 騎士 「捕まえたぜ、可愛い奴隷ちゃ~ん! 逃げた奴隷にはそれなりの 償いをしないとなぁ…… グヘヘヘヘ!!!」 少年 「や、やめろ!」 弱き者を一方的に見ている 人間を見ていると虫酸が走る……… ロココノギイセ 「おい、そこの騎士!」 騎士 「ま、魔物!?」 少年 「チッ、騎士の次は魔物まで 登場かよ………」 少女 「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!」 ロココノギイセ 「今すぐその子を離せ!」 騎士 「ひっ、ひいぃぃぃぃ!!!」 騎士は滑稽な走り方で逃げ出した。 無様だ……… 自分より弱い者に立ち向かわないとは……… 少年 「ま、魔物が助けてくれた………」 少女 「あ、ありがとう!」 ロココノギイセ 「…………」 私が一時的に助けたとしても すぐに見つかって殺されるか また奴隷として売られて しまうだろう………
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