8章

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「ええと……。電話の話でしたよね? 沖田総司忌の後の」 「はい」 と、ちょうど私が頷いたと同時に、どうやら目的の場所に着いたらしく小百合さんの足が止まる。 「そうですね……。すみませんが、お話する前に、先にこちらの方に上がっていただけますか」 「あ……、はい」 目の前には、お寺の一部らしき建物。 本堂なのかな? 本堂ですと言われても本堂じゃないですと言われても、どちらでも納得できる気がする。 専称寺がどれくらいの大きさのお寺か知らないし、それ以前に私はあまりこういうことには詳しくないので、よく分からないけれど。 .
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