1人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんすか」
気怠そうに振り返ると、至極真剣な目つきで俺を見据えていた。
「‥‥」
てか顔ちかっ
なんかドキドキしてきた。
自慢じゃないが我がクラスの国語教師もとい姉の友人は中々の美人である
おまけにスタイルもいいときたもんだから世の男性はほっとかないだろう
しかし、問題は中身だ
「貴様‥」などのように喋り方がどことなく中二臭い、酒とゲーム大好き、理想のタイプが藤堂京也くん(ゲームのキャラ)と言ういわゆる痛い子なのだ
それが手伝ってか現在も彼氏絶賛募集中なのである
なんだかなぁ‥
見てくれだけはいいんだけどな
「さっきの作文の事だが、学校やめたいってのはギャグ‥なのか?」
俺が考えてた事を察したのか少し怪訝そうな顔をしたがすぐにさっきの真剣な顔(いわゆる教師の顔って奴だ)に戻り本日の本題であろう疑問をなげかけてきた
「割とマジっすよ、あははは~」
「本当に言っているのか?だとしたらそれ相応の手続きを‥」
あぁ、本当さ
俺こと下川祐一は自慢じゃないが正直友達‥と呼べるものが少ない
てかいない
中学時代の俺は友達も多く、それなりの学校生活を送っていた。
彼女こそ居なかったが運動はそこそこできたし顔もそれほど悪くなかったので女子からも多少なりとも人気はあった
と言う本当にごくごく普通の青春を送っていた
しかし、高校に入ってそれは一変した。
最初のコメントを投稿しよう!