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‥‥
どれくらいの時が経っただろうか
実際は多分そうでも無いんだろうけど、俺には一年を三周くらいし、
「日本を変えて見せます!」
とか意気込んでる総理大臣が五回くらい交代した様に感じた。
ドクッドクッドクッ
辺りは静けさを増し自分の心音がうるさい
あぁ、そういや先程述べた
現実の女の子~に興味がなくなっていたんだ。
とかの件は忘れてくれ
てかいっそ無かった事に。
だって考えてもみろ?
それなりに可愛い女の子がウルウルの瞳で
「しゅきしゅき大しゅき~」
とか言ってきたら(多少脳内変換あり)心は完全にそっち行くだろ?
男はそんなもんだよ、うん
あれ‥俺だけ?
「ゆ‥祐一くん‥?」
ずっと黙っていたからか彼女は不安そうな顔で聞いてきた。いやほんと可愛い子だなぐへへ
俺はそんな彼女の不安を取り払うようにスッと彼女の手を取り、そして微笑んだ。
途端曇りがかっていた彼女の顔はパッと明るくなり、分かりきっている答えを促すように俺を見た。
あぁ、答えてやるさ!
全力で!
俺は芸歴20年でやっとM-1王者の座に輝いた芸人でもこんな笑顔しねーよ
ってぐらいの笑顔で爽やかにこう言った。
「ホモなんで(よろこんで)」
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