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「スイマセ~ン宿に泊めてください」
空腹を満たして元気いっぱいなカンタ
「侍さん…失礼だけど金持ってるの?」
宿屋の冷たい目線にカンタは熱く語る
「オジサンあなたはいつから…金の亡者になった?宿屋を立てた時にはそんな事考えてなかっただろ?…初心に帰りましょ」
しばらく沈黙
「確かに…私は汚くなってしまった…」
(お?いけるか?チョロいぜ)
カンタは心の中でバカにしながら笑っていた
「じゃあいいんですか?」
カンタは潤んだ瞳(演技・確信)で聞いてみる
「無理!だってお侍さん心が汚そうな顔してるから」
ご名答!
扉を閉められヘコむカンタ
「久々に効いた人の言葉…俺そんな顔なのか…」
しばらく呆然しながら歩いていると チビッ子が近寄ってきた
「侍さん…宿ねーならウチに泊まれば~」
(神は見放していなかった)
「金ならないよ…」
まだ心の傷を引きずるカンタ
「金ならいらないからさ一つ条件がある」
チビが真剣な顔になった
「1日用心棒になってくれ」
「大丈夫!交渉成立だな」
そして連れられた宿が
廃寺…中には年が12くらいの少女と老婆がいた
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