始まり

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キーンコーンカーンコーン♪ 校内にチャイムが響く。 それはあの時間が迫っている事を示していた。 教室では生徒達があの時間を待ち通しにして、騒いでいる。 たが、少年は一人、机につっぷして、教室の喧騒の中うんざりとしていた。 ガララララ 教室のドアが開いた。 「みんなー席についてー」 あのお決まりのセリフが教室に響く。 慌てる事もなく座る生徒達。 「起立ーー礼ーー」 「お願いします」 委員長の号令とともにみんなのけだれそうな声が続く。 「じゃあHRを始める」 先生の気のない言葉が発せられた。 「明日から夏休みなわけだが、、」
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