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意味のない夏休みの説明が終わった後、生徒達はわいわいと教室を出て行く。
最後に少年だけが残った。
なんだ夏休みなんて、どこに遊びにいくとかなにするとか、そんなのくだらない、俺にはそんなの関係ない
少年は夏休みが嫌いだった。
どうせ家にこもって夏を過ごすだけなのだから、暑いだけで気だるいだけだ。
そんなことを思いながら少年は活気にあふれる通学路を歩く。
俺の名前は 嶋中タク 特に特徴もない高校2年生だ。顔はちょっとジュノン系かな・・・ってそんなこと誰も聞いてないか。
一人でこの通学路をあるくのはきついな・・・
タクはそう考えいつものショートカットコースを選んだ。
俺しか通らないような道。
左右には生い茂る生垣、
やはり落ち着く。
そしてタクは家に着いた。
はぁ、
蝉の音が鳴り響く真夏の空を見る。
長い夏休みのはじまりだ。
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