遠い日々

色彩

テレビのカラー放送が1964年、昭和３９年の東京オリンピックから始まった。

家にはテレビは有ったが、真空感の白黒テレビだった。

点くのにも時間がかかったが、消えるのにも時間がかかった。テレビのスイッチを切るとブラウン管の光が一瞬にして中心に集まり、集まった光がなかなか消えないのである。

３才児の私はその小さな光の中にも映像が映っていると思い、眼をブラウン管に擦り付けるように中を覗いていた。　

当時カラー放送の番組は全てでは無く、カラー放送の番組のみ右下にカラーと出ていた。調度今の地デジの時に下にテジタル放送のマークが出るようにである。

この白黒放送からカラー放送になる時が面白かった。

私が見ていたのは『スーパージェッター』
♪未来の国からやって来た
っと言う歌い出しで始まる知る人ぞ知るアニメである。

この『スーパージェッター』実は、話の途中で白黒からカラーに変わったのである。