私(俺)と君(お前)の出会い

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「……よし!」 と自分で景気をつけて教室のドアを開ける。 みんなの視線が集まるけどそれを全く気にしない。 ドアから入ったところの一番そばの席にいる優樹くんに、席を迂回して前の席で寝ている真琴くんの横に立って話しかける。 「ゆ、ゆ、ゆ、優樹くん。これ生徒会の資料」 「お、お、お、おう」 ふたりとも緊張でカミカミ。 ものすごくぎこちなくなってしまった。 「……んだ?うるさいな……」 しかも無駄にボリュームが高かったため、 真琴くんを起こしてしまった。 真琴くんは不機嫌そうに目をこすった。 「おっ?会長?」 そして隣にいる私に気づいた。 ……言わなきゃ……今言わなきゃ…… 「あの……「あっ、そうだ会長。これからふたりで学食食いに行かね?奢るからさ」…………はいぃ?」 私の時間が止まった。 たとえ横で優樹くんが 「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」とか驚いていても、 真琴くんが机の上の教科書を立てたと思ったら、そこに大量のカッターナイフが刺さったとしても、 真琴が呆然とする私を自分の方に引き寄せ、私の陰に隠れたとしても、 後ろから「……くっ!瑠奈さんを盾にするなんて卑怯な!…………えっ!?いや、それはヤバいって!死ぬって……ぎゃぁぁぁぁ!!」……とか言ってても、全部関係ない事に感じた。
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