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「じゃあ、真琴くんは好きな娘とかいるの?」
……あれ?
なんか自然な流れですごいこと聞けた!?
真琴くんは私の質問を聞いて、
顎に手を当てて少し考え始めた。
「……いるかもしんねーな」
「えっ!?誰!?誰!?誰!?誰!?」
反射的に超過剰反応。
真琴くんをしっかり見て念じる。
『私って言って!私って言って!私って言って!私って言って!私って言って!私って言って!私って言って!私……』
「教えない。……あとなんかプレッシャー感じる」
「ぶ~っ!ケチ~!」
「黙秘権」
「認めない」
「人権」
「認めない」
「なんて奴だ」
「はははっ!」とふたりで笑う。
そりゃ教えてくれないよね~
……ちょっと残念。
そんな中、真琴くんはいつもと同じような……でもやっぱり違うなような態度で私に言葉をかけた。
「ちなみに俺は興味がない人間とは飯食ったりしない」
「?…………それがどうしたの?」
真琴くんの表情が凍りつく。
あれ?私なんか変なこと言った?
真琴くんは片手で頭を押さえて……
「マジかよ……こっちは意外と覚悟決めてちょっとだけメッセージ送ったのに軽くスルーしやがった……モテる奴はそうなのか?気づかないものなのか?鈍感なのか?バカなのか?……」
……なんか独り言を始めた。
内容は全く聞こえなかったけど。
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