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「・・・・・・お前、変な所で律義だよな?」
軽い声の主が言った。
気だるそうな声の主は恥ずかしそうに頭を掻いた。
「だけど・・・・・・」
気だるそうな声の主・・・・・・マコトくんは
一点を見つめて話を切った。
私もそっちを見てみた。
『優樹~!』
『優樹さ~ん!』
『だから抱きつくなお前ら!!』
「モテるモテないは努力別なんだよね~」
二人から黒いオーラが出てきた・・・・・・
「真琴・・・・・・あれ殺っちゃっていい?」
「いいよ。殺っちまえ。
モテない男ができる最大の努力は
モテる男をブッ殺すことだけなんだ」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
死ねぇぇぇぇぇぇ!優樹ぃぃぃぃぃ!」
軽い声の主がユウキくんというらしい
モテモテの子の方に突っ込んで行った。
・・・・・・あっ、やられた。
マコトくん大笑いしてるし・・・・・・
マコトくん笑顔かわいいな・・・・・・
あっ、マコトくんが
ユウキくんに蹴り入れた。
ユウキくんがマコトくんを
追いかけ始めた・・・・・・
・・・・・・でも3人とも楽しそう。
・・・・・・いいな~
私もあんな友達欲しいな・・・・・・
でも・・・・・・
『『できない』『できるわけない』はただの努力しない奴の言い訳なんだよ』
マコトくんの言葉が頭の中で響いた。
・・・・・・よし!がんばろう!
私はそう決意して家に帰った。
いつの日か私の努力が認めて貰えるように
家で生徒会選挙のスピーチを考えるために。
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